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湿疹

湿疹と皮膚炎とは同じような意味で使われることが多いです。
古典的な皮膚科学の考え方では“湿疹三角形”と呼ばれる臨床経過をとるとされています。
最初に、皮膚の赤み(紅斑)から始まり、盛り上がった点状のブツブツ(丘疹)、小さな水ぶくれ(小水疱)ができ、場合によっては膿をもつようになります(膿疱)。
そのあとはかさかさとむける(落屑)という状態から治癒に向かいます。
時にジュクジュクとただれた状態(びらん・潰瘍)になり、かさぶたを経て治癒することもあります。
多くの場合、これらの状態が混在してみられます。また慢性化し繰り返してしまうと、皮膚が厚くなりザラザラの状態(苔癬化)になることがあります。慢性湿疹です。
症状が長引くと、炎症後の色素沈着となってしまうので、早めの対処が大切です。

手湿疹/異汗性湿疹

コロナ感染でアルコール消毒機会が増え、それに伴い、手荒れで皮膚科受診される方が多くいらっしゃいます。
“手“は思っている以上に毎日さまざまなものに接触し、炊事など水仕事の多い方は、洗剤などの刺激もうけます。
1週間炊事洗濯をせず手を休め、保湿剤を日に数回外用していれば、手のいい状態は維持できます。が、実際、なかなかそういうわけにいきません。
もうひとつ多いのは、汗の刺激に関連して、主に指の側面にできる異汗性湿疹です。
小さな水泡ができ、そこから剥けてきて、かゆみを伴います。
いずれも原因となる刺激を避け、ステロイド外用により炎症をおさえ皮膚バリアの修復を図り、綿手袋で保護し、1日数回の保湿外用をおすすめします。またかゆみが強い時には抗ヒスタミン剤の内服もいたします。

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