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頭痛・めまい・手足痺れ痛みのための医療サロン外来

はじめに

東京慈恵会医科大学附属柏病院で20年にわたり脳神経外科診療に従事してまいりました。この経験を、「頭痛・めまい・しびれ」の患者様のためのサロン形式の外来を始めるご縁をいただきました。

私が携わっていたのは、脳腫瘍、脳動脈瘤、脳梗塞、脳出血などによる頭痛を訴える患者さんの診断、治療と手術です。

脳神経外科専門治療

外来診察で最も重要なことは、患者さんとその御家族からのお話を拝聴することです。
「医者目線」ではなく、「患者目線」で診療を行うことが最も大切と考えます。

大学病院や総合病院の外来では、お一人に費やす時間に限りがあり、「3分診療」とも言われます。
2009年から、一人一人の患者さんにゆっくりと時間をかけてお話しする診察ができる「理想の外来」を実現させるために、柏病院にて 「脳腫瘍外来」 を行ってまいりました。

東京慈恵会医科大学附属柏病院(脳腫瘍外来)

頭痛患者様の多くは、MRIなどの画像検査を行なっても異常がなく、いわゆる機能性頭痛(または一次性頭痛)と呼ばれるものです。
機能性頭痛の要因のひとつに、寝不足・過度の心身のストレス、首や肩の筋肉のこり・緊張・ストレス、視力の低下や視力矯正が必要な視力低下にともなうストレス(眼精疲労と呼びます)が挙げられます。
悩んでいることをお話してすっきりすること、食事や睡眠時間の修正、生活習慣を改めることで、症状が軽くなることが多くあります。
めまいや手足の痺れ・痛みについては、脳梗塞や脊椎脊髄が原因となる病気もありますので、必要に応じて画像検査をお勧めすることもあります。
手術を含めた特殊な治療が必要な場合は提携先の大学病院にご紹介いたします。
ご心配がありましたら、お気軽にサロン外来にご相談ください。

痛み外来の疾患について

Crystal Clinic頭痛めまい外来;保険診療

頭痛やめまいを主訴に来院した患者さんには、まず外部施設で頭部MRI検査を受けていただき、画像データーを持参いただきます。脳腫瘍、脳出⾎、脳梗塞などの異常がないことが前提で、Crystal Clinic外来を受診いただけます。

保険診療の外来では、通常の病院やクリニックで⾏われている診療と同様、投薬加療を中⼼に治療を⾏います。患者さんのニーズに合わせた処⽅を⼼掛け、⻑年培った脳神経外科領域の知識や経験を踏まえ、健康情報の提供にも務めてまいります。

気楽な気持ちで受診いただきたく存じます。
是⾮、⼀度お越しください。

初診時の対応と当サロンのコンセプト

初診の方は、希望に応じて頭部MRI検査を受けていただきます。MRIの完備されている病院で検査を行っていただき、画像データーを持参いただきます。頭・脊髄に治療が必要な「病的異常初見がない」ことを確認した上で、頭痛・痛み治療を行います。
脳ドックと同じようにして、当医療サロンをご利用いただくこともできます。

脳ドックとは、頭蓋内疾患発症リスクを早期に発見するためにMRIや血液検査など様々な方法で調べる検診コースの総称です。自覚症状などの前触れなく発症することが多いため、病気を未然に防ぐには高血圧や糖尿病をはじめとする発症リスクを減らすことが重要です。
脳の病気の予防は検査だけを行っても意味はありません。全身状態と関連していることが多いのです。つまり脳ドックは多面的に脳の状態を把握することに努めます。

初診時の対応に関する基本的な考え方を図に示すとこのようになります。

実際はいくつか症状が重なったり、頭の病気以外の異常が発見される場合もあり、単純ではないこともあります。そのために当サロンでは頭部MRI検査の結果だけでなく、一人のひとを「総合的」な目で診察し、生活習慣を含めた総合的な診断および検査の説明をすることに加え、お時間を充分にとってお話を拝聴することにより「個々に合わせた」日常生活アドバイスをしていきます。
通常の医院や総合病院とは異なった「全人的な」医療と情報を提供できることに努めています。是非、ご相談ください。

健診・MRIスクーニング検査時の患者さんへ

「頭痛・めまい・手足の痺れ痛み」を訴えた患者さんが来院した際、第一に行う最も重要なことは、以下の2つです。

(1)病歴の聴取

  • 主訴(困っていることは何か?)
  • 経過(いつから?どのように変化しているか?)
  • 既往歴(今までどんな病気にかかったか?今飲んでいる薬はあるか?)

(2)自覚症状の聴取

(例1)
  • X月X日X時頃、突然「左手の痺れ」を自覚。顔面を含め、体半分が痺れる
  1. 症状の出現時期が明確で、かつ片方の手だけが痺れる
  2. 脳梗塞や脳出血など脳血管障害を強く疑います。
  3. 頭部MRI検査が必要だと考えます。
(例2)
  • 以前より両手の痺れを自覚、最近症状が増悪してきた。特に肘から指先にかけての強い痺れ
  • 痺れに痛みを伴う症状歩行時に「雲の上をあるいているような」フワフワした感じ
  1. 症状の出現時期が不明確で、かつ両側に症状が出現。足の麻痺があるわけではないのにフワフワ感がある
  2. 脊髄または脊髄神経の圧迫が原因を強く疑います。
  3. 従って頭部より頚椎MRIを優先です。


脊髄の病気は次のような症状で発見される場合もあります。

(例3)
  • 首を左(右)に傾けると傾けた側の上肢のしびれ(または痛み)が増悪し、意識を失って倒れた。
  1. 頭部より頚椎に原因を強く疑う(Bow-Hunter 症候群 疑い;頚椎の穴を通っている椎骨動脈が圧迫されることによって生じる症状)
  2. 「頭部より頚部に原因があるので、頭のMRI検査をしても何も異常所見が見つけられないので、そのままになるか、血液「サラサラ」にする薬をだされておしまい。」ということになりかねません。
    「もしも、頚椎椎間孔に骨成分や靭帯などにより神経根が圧迫されていたら、症状の原因を見逃すことになる」
  3. 「頭部と頚部とどちらの検査をした方がよいと思いますか?」
  4. そこまで説明しても、患者さんというのは不思議なもので「今日は頭が心配なので、首の検査は後回しで良いです。」というヒトが意外と多いです。
  5. 「頭の中に何か起きていては心配だ」という患者さんに満足していただくには、頚椎MRIでなく、頭部MRIを行います。

しかし、このような症状の場合は、脳神経外科医のプロとしては、頭部MRIでなく、頚椎MRIを行います。手術の必要性を検討するには、頚椎レントゲンと頚椎CTも必要になります。

受診目的を鑑みて、私は患者さんの意向を尊重して頭部MRIを行います。

これが「患者に寄り添った医療」と考えております。如何でしょうか。
サロンに是非おいでいただき、御一緒に相談しましょう。

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